【三重】児童クラブ、保護者から高い需要


中日新聞
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県が未就学児の保護者を対象に実施した
放課後児童クラブの実態調査で、
自分の住む地域に児童クラブがないかもしくは
分からない人のうちの半数以上が「あれば利用したい」と答えた。
児童クラブの設置率が低い市町ほど
利用への要望が高い傾向にあり、
潜在的な需要があることが浮かんだ。
一方で、保護者の費用負担や
クラブの利用可能時間などで課題もあった。

放課後児童クラブは、市町や保護者が
小学校の空き教室や公民館などに設置。
主に小学校低学年の児童を放課後に預かり、
学びや遊びの場を提供する。

調査は、児童クラブの設置率が全国より低い現状を受け、
県内の需要や課題を明らかにするため初めて実施。
昨年十二月から今年一月にかけ、
県内の保育園、幼稚園に通う五歳児の
保護者一万五千五百八十三人に調査票を渡すなどし、
一万千七十八人(71%)から回答を得た。

自分が住む小学校区内に児童クラブがあるかどうかの設問では、
78%が「ある」と回答。「ない」は8%、「わからない」は14%だった。

児童クラブを利用したいかを聞くと、
あると答えた人では30%だったが、
ない、わからないと回答した人の56%が
「あれば利用したい」と答えた。
あれば利用したいと回答した人が市町全体に占める割合は、
クラブの設置率が低い市町ほど高かった。
設置率が最も低い南伊勢町は四割、
二番目に低い紀北町は三割を占めた。

少子化が進む一方で、一定の児童数を確保しないと
国の補助金が支給されず、保護者負担が大きくなるなど課題も。
児童クラブを「利用しない」と答えた五人に一人が、
利用料の高さを理由に挙げた。
午後六時以降も児童クラブを利用したい人は二割いたが、
運営側の人材不足などで対応できないケースが多いという。

県子どもの育ち推進課は
「児童クラブの潜在的な要望はある。
地域ごとに課題や保護者の求めるものは違うので、
市町の担当者と意見交換しながら、
必要な支援をしていく」と話した。
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