いわて健康塾…子供の皮膚病、夏に注意


yomiDr.
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病気やその対処法について専門医が解説する
「いわて健康塾」が1日、岩手県盛岡市の
ホテル東日本盛岡で開かれた。

県立中央病院皮膚科科長の森康記医師(49)=写真=が
「とびひ、水いぼ、あせも…
~夏に多い子どもの皮膚病対処法~」と題して講演した。

夏は汗をかく機会が多い上、
強い日差しや虫さされなどで皮膚の疾患が多い季節。
森医師は「特に子どもの皮膚は薄くて刺激を受けやすい。
汗をかきやすいためトラブルが起きやすい」と注意を促した。

とびひは、虫さされなどで皮膚をかき壊して、
細菌感染を起こしてしまった症状。
水ぶくれができ、3歳児までは重症化することもある。
包帯で保護し、症状が広範囲なら学校などは休んだ方がいい。

水いぼは、真ん中がくぼんだ小さく赤い発疹。
しばらく変化がないのが特徴で、
ピンセットでつまんでとることが多い。
痛みはあるが、局所麻酔のテープで軽減できる。

あせもは、悪化すると化膿(かのう)性汗腺炎を
引き起こすので、注意が必要だ。
炎症が強い時に「ベビーパウダー」を使うと、
逆に症状を悪化させる場合があるため、
皮膚科医に診せたほうがいいという。

森医師は「皮膚の感染症では、
タオルの共有などを避けて、薬の使い方や
登校・水泳については医師の指示を守ってほしい」とアドバイスした。

来場者からは「子どもの目の近くに水いぼができているが、
とった方がいいか」などの質問が上がっていた。


「シャワーで清潔に」来場者の声

盛岡市向中野、主婦(37)「4人の子どもが
半袖で遊びに行くことが多いので紫外線の話が参考になった。
日焼けは体に良くないことが多いので気をつけたい」

花巻市浅沢、県工業技術センター職員(35)
「娘がまだ3歳で夏はよく皮膚病にかかっている。
シャワーで清潔に保つなど自宅でできることもあると分かった」

盛岡市浅岸、医療事務(35)「4歳の息子に
水いぼができて悩んでいたが、
免疫ができれば自然に取れると教えてもらってホッとした。
皮膚を清潔にすることの大事さが改めて分かった」

矢巾町又兵エ新田、無職(73)「あせもは放置せず、
専門医にかかるべきという話を初めて聞いた。
家では、皮膚病の感染を防ぐために
別々のタオルを使いたい」
◇森康記医師の略歴

県立中央病院皮膚科科長。
岩手医科大学医学部卒、医学博士。
同大皮膚科を経て、2007年から現職。
同大客員准教授、県皮膚科医会会長、
日本皮膚科学会専門医。盛岡市出身。
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