赤ちゃんにとって一番の友は犬?飼えば健康に育つ=米医学誌

THE WALL STREET JOURNAL
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米小児科学界の雑誌「ペディアトリクス」のオンライン版に
9日掲載された論文によると、
幼児にとって犬は一番の友かもしれないという。

それによると、家で犬を飼っている幼児は、
犬を飼っていない幼児より健康で、耳の感染症が少なかった。
猫と一緒に暮らしている幼児も病気になりにくいが、
犬の場合ほど強い関係はなかった。

この論文は、フィンランドのクポピオ大学病院の
小児科医Eija Bergroth氏などが、
同国の都市部、農村部に住む幼児397人を対象に
生後9週間目から1歳になるまで、
犬や猫との接触により風邪など気道の感染や
それに伴う一般的な耳の感染症から保護されるかどうかを調べた。

論文の共同著者でもあるBergroth氏は、
「家で犬と暮らしている幼児の方が健康で、
耳の感染症になるケースも少なく、
抗生物質の必要性も小さい」と指摘した。

毎週のアンケート型式で行われた調査では、
犬と暮らしている幼児は病気にかからなかった週が
約73%だったのに対し、犬がいない幼児では約65%だった。
調査対象は400人以下と少ないが、
調査に当たった研究者は、両親に毎週質問状に記入してもらっており、
統計上の有意性は高いと述べている。
(犬を飼っている家庭の比率は調査期間中に変動したが、
約32%だった。また猫がいる家庭の比率は約23%だった)

犬と暮らしている幼児の中では、
犬が戸外で大半を過ごしている家の幼児が
最も病気にかかっておらず、
抗生物質の利用も最も少なかった。
Bergroth氏は、戸外で多くの時間を過ごす犬は、
より多くのほこりや細菌を家の中に
持ち込むからだろうとの見方を示した。
ほこりや細菌にさらされることが多ければ、
幼児の免疫力が高まるとみられる。

この調査では、幼児の健康に影響を与える母乳か
人工栄養かの違い、出生時の体重、子供の数、
妊娠中の母親の喫煙などの要因を排除して分析した。
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