虐待家庭へ強制立ち入り訓練


NHK NEWS WEB
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児童虐待が疑われながら対応の遅れなどから
子どもが死亡するケースが後を絶たないことから、
埼玉県内で初めて、虐待が行われているおそれがある家庭から
子どもを強制的に保護する訓練が行われました。

訓練は、さいたま市児童相談所の職員と警察官など
合わせて50人が参加し、
子どもが虐待を受けているおそれがある家庭を、
児童相談所の職員が警察官と一緒に訪問したところ、
保護者に子どもの安全確認を断られたという想定で行われました。
警察官がふんした両親が再三の説得に応じないため、
児童相談所の職員が玄関のチェーンを特殊な工具で切って
強制的に家の中に立ち入りました。
そして、両親が抵抗するなか、裁判所の許可状を示して
家の中を調べ子どもを保護しました。
5年前に児童虐待防止法が改正され、
児童相談所は調査や面会に応じない家庭に
強制的に立ち入ることができるようになりました。
その一方で、埼玉県内では、今月、朝霞市で
母親と交際相手の男から暴行を受けたとみられる
5歳の男の子が死亡するなど、
虐待が疑われながら事件を防げなかったケースが相次いでいて、
関係機関とどう連携を強めて対応を強化するかが
課題となっています。
さいたま市児童相談所の田辺龍一副参事は
「児童虐待の件数は年々増えていることから、
どんな状況でも迅速に子どもを安全に保護することに努めたい」
と話していました。
埼玉県警少年課の森山稔課長補佐は
「訓練を通じて連携を深め児童相談所が
スムーズに職務を行えるよう援助していきたい」と話していました。

虐待の通報は増加傾向

埼玉県内では、昨年度、県内の児童相談所に寄せられた
児童虐待の通報の件数が4500件余りと、
前の年よりおよそ30%増え、6年連続の増加となっています。
このうち春日部市では、去年8月5歳の男の子が
頭を強く打ったことなどによる硬膜下血腫で死亡し、
同居していた25歳の叔父が頭を殴るなどして
死亡させたとして逮捕・起訴され、先月、
1審で懲役4年の判決を受けたほか、
無職の28歳の父親も保護責任者遺棄などの罪で
懲役3年半の判決を受けました。
また、今年度に入ってからも、
今月、朝霞市で病院に運ばれた5歳の男の子が死亡し、
無職で23歳の母親と同居していた
無職の23歳の男が男の子を棒や手で殴って
死亡させた疑いが持たれています。
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