「子どものための宗教者ネットワーク」フォーラム


msn産経ニュース
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□6月16~18日、タンザニア・ダルエスサラーム

貧困を解決しない限り…

世界64カ国から約350人の宗教者、子供、国連関係者、NGOなどが、
アフリカ東部にあるタンザニア最大の都市ダルエスサラームに集まった。
各地の子供たちが置かれた問題を考える
「子どものための宗教者ネットワーク」のフォーラムに参加するためだ。

呼びかけたのは法華経系教団の妙智会(東京都渋谷区)が
平成2年に立ち上げた「ありがとう基金」。
祈りと実践が、子供たちの将来や世界平和に貢献できると考えた。
すでに東京、ジュネーブ、広島とフォーラムを開催。
子供向け倫理教育プログラム作成、
世界各地での実践などの成果を重ねてきた。

4回目となる今回は「貧困」の克服のための啓発や
行動が主に討議された。
世界では約3億人の子供たちが食べるものに困っている。

開会日の6月16日はアフリカ統一機構制定の「アフリカ子供の日」。
出席したタンザニアのキクウェテ大統領は、
イスラム、キリスト、仏教、ヒンズーなどの指導者を前に、
「子供たちが貧困と闘えるようになるための支援を」と訴えた。
討議では、草の根での取り組みを拡大させるため、
開発銀行や産業界などとの連携の必要性なども確認された。

基金の宮本けいし代表(56)は
「貧困は問題が複雑に絡み合っており解決は容易ではない。
しかし、解決しない限り、子供にふさわしい世界の実現はない」とあいさつ。
「アフリカの仲間が、今後の展開を自主的に考え、
行動してくれているところがうれしい」と、
まいた種の確実な芽吹きを確信していた。

子供らが直面する困難は遠い国の話ではない。
先進各国でも虐待、いじめなど多くの問題がある。
会場では東日本大震災で肉親や家を失った
日本の子供らの写真も展示され、
多くの人が見入っていた。(赤堀正卓)
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