【徳島県】小松島の幼稚園児が急減 市教委、打開策探る


徳島新聞web
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小松島市の幼稚園児が急減し、
市は幼稚園運営の見直しを迫られている。
少子化に加え、遅い時間まで子どもを預かる
保育園に比べて需要が少ないのが園児減少の理由。
他の市町村では保育園と統合して運営を効率化する
動きが加速しているが、
財政難の市にとって増改築など
新たな出費を伴う統合をすぐに実現するのは難しい。
市教委は19日から未就学児の保護者を対象に
11カ所で意見交換会を開き、打開策を探る。

公立11幼稚園(2年制)のうち、
園児数が1桁だった櫛渕は2008年度から休園。
残る10園は5月現在、54人の南小松島を最高に
残りは10~20人台で計250人。
10年前より78人、20年前より287人も減っている。

これに対し市内に12ある認可保育所は
最長午後7時まで預かり保育をし、
12年度の園児数は365人(4、5歳児)で
幼稚園を115人上回る。
幼稚園も06年度から全園で午後4時まで預かり保育をし、
特に園児数の少ない北小松島、立江、芝田、坂野は
午後5時30分まで延長。
しかし、預かり保育の利用者は
4園合わせて20人程度と思うように伸びていない。

市教委教育政策課では「昔は小学校入学への
準備段階として幼稚園に通わせる保護者は結構いたが、
今は共働き世帯の増加などで
状況は変わってきている」と分析する。

市教委は幼保一元化を念頭に
幼稚園を5園に再編し、
新たな場所に新築する計画だが、
実現には10年前後かかる見通し。
坂野幼稚園と隣り合う坂野保育所は
12年度から施設を一体的に使い、
幼保一元化に着手しているが、
他の幼稚園と保育園は隣接していない。
一方の施設に統合するとなれば、
手狭になり増改築が必要になる。

教育政策課は「現行の予算で全幼稚園のサービスを
良くするのは難しい。
まずは各地域の保護者が何を求めているか把握したい」としている。
意見交換会は28日までの計7日間、
各園(櫛渕は公民館)で開く。

【写真説明】体操を学習する芝田幼稚園の園児。
小松島市の幼稚園児は減少している=同市田野町
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