【長野県】社会 : 岡谷市子どもの居場所作り事業 放課後活動へ企業が社員派遣


Nagano Nippo
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岡谷市が、小学生の放課後の時間を
有意義に過ごしてもらおうと昨年度から市内全域に
拡大して実施している「放課後子どもの居場所作り事業」に
今年度から、地元企業が社員を派遣するなど参画し始めた。
実施主体の市教育委員会や運営する地域住民は
「地域による子どもたちの育成に
関心を持ってくれることがうれしい。
活動の幅が広がる」と歓迎している。

同事業は、地域社会の中で子どもたちを育む環境を
つくることなどが目的。
活動プログラムを作成するコーディネーターと
子どもたちの安全に配慮する安全管理員を各学校区ごとに配置し、
事業に賛同する地域住民と一緒に
遊びの場や勉強に打ち込む環境を提供している。

平日に開くため、現役世代は就業時間。
同事業にスタッフとして参加しているのは
ほとんどが65~70代だ。
こうしたことから、「子どもたちが希望するプログラムに
応えるだけの能力を持つ人がいない」と
課題を指摘する声もあった。

岡谷小学校の事業「あかっしあ」には
今年度から環境リサイクル事業などの
アイ・コーポレーション(同市神明町)が参画した。
6プログラムのうちの「サッカー・フットサル」を担当している。
同社は「研修」として社員4人を送り出しており、
来年3月までに計17回行われる「あかっしあ」
全てに参加させるという。
花岡潤会長は「地域の皆さんと一緒に活動することは、
若い社員にとっていい経験になるのでは」話す。

長地小学校の「おさっちあ」では、
18日に岡谷酸素(同市幸町)の社員を
講師に招いて液化窒素を使った実験教室が行われる。
担当する同社の林秀樹さん(41)は
「岡谷酸素という会社が地元にあり、
こんな仕事をしているんだよということが
少しでも子どもたちの心の中に残れば」と協力する理由を語った。

いずれの場合もコーディネーターや既存のスタッフの
個人的なつながりから発展したという側面はある。
しかし「あかっしあ」コーディネーターの寺島英雄さん(69)は
「若い方に関わってもらうことで、
子どもの居場所作り事業の質が一層高まるし、
既存のスタッフにとってもいい刺激になる」と
企業の関わりを喜んでいた。
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