町を盛り上げようと「寒川まつり会」が発足、園児らの段ボール製神輿を寒川神社で展示/神奈川


カナロコ
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威勢よく神輿(みこし)が町を練り歩く昔ながらの祭りで
寒川町を盛り上げようと、町内の神輿愛好会7団体が集まり、
「寒川まつり会」を発足させた。
湘南に夏本番を告げる「浜降祭(はまおりさい)」を目前に、
同会は世代を超えて祭りに興味を持ってもらおうと、
町内の保育園、幼稚園児たちに段ボール製の神輿を作ってもらい、
寒川神社(同町宮山)境内で展示している。20日まで。

4月に7団体の役員らが集まり、会を設立。
毎年海の日に開催されている浜降祭の昨年の反省会で、
「町内でもっと祭りを盛り上げたい」という声が上がっていたという。

浜降祭は寒川町、茅ケ崎市内の神社から未明に出発し、
明け方までに茅ケ崎の海岸を目指す夏の風物詩。
寒川神社の神事だが、神輿を担いだまま
海に入る場面が大きな見どころとなっており、
茅ケ崎の祭りというイメージも強い。
同会の代表幹事の脇義久さん(57)は
「町内の担ぎ手は減少傾向。でも、町には寒川神社があり、
各地区に立派な神輿もある。
浜降祭のほかにも町内に祭りがあり、子どもや、その親世代に
興味を持ってもらいたい」と話す。
思いついたのが、段ボール神輿の作成だった。

同会が神輿作成キットを町内七つの保育園、幼稚園に配布し、
飾り付けを任せた。
「展示後に返却する神輿は担いでもらってもいいし、
飾ってもらってもいい」と脇さん。

出来上がりは予想以上だった。
境内に並ぶ神輿はどれも個性的だ。
ふじ幼児園は神輿の屋根の部分に富士山をあしらったり、
さむかわ保育園は園児の手形をつけたり。
脇さんは「こんなにきれいにできているのなら
来年以降も続けたい」と話す。
展示には親子連れも訪れているという。

脇さん自身、1980年に町内でバイク店を開業したときに
「商売するなら神輿をやれ」と神輿愛好会に誘われ、
町内に仲間が増えていった。
将来的には、同会で新たな祭を開催することも構想している。
「祭りが盛り上がれば、人が盛り上がり、
町も盛り上がる」と力を込めた。
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