中国語のインターナショナルスクールが米国で急増中-既に125校


THE WALL STREET JOURNAL
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【サンフランシスコ】新学期が来週から始まる
プレシディオ・ノールズ・スクールの幼稚園児たちは
園庭とほかのいくつかの場面では英語の使用が許されるが、
あとは英語で話すことができない。
中国語で教える幼稚園だからだ。

「このような学習に対する実際の需要がある」
と話すのは園長のアルフォンソ・オルシニ氏だ。
同スクールは数年間、中国語のプレスクールを経営した後、
中国語の幼稚園を設立した。
幼稚園は荒廃していた元教会を改築したもので、
最終的には8学年まで教える学校になる計画だ。
 米カリフォルニア州サンフランシスコのベイエリアには
現在、中国語で教える学校が23校ある。
そのうちの多くがここ数年に設立されたものだ。
プレシディオ・ノールズのような私立もあれば公立もある。
公設民間運営型のチャータースクールもある。

中国語で教える学校に子どもを通わせる親のための
ウェブサイトを運営するベス・ワイゼ氏によると、
米国にはそうした学校が約125校ある。
サンフランシスコにはプレシディオ・ノールズを含め5校あり、
そのうちの1つであるアプトス・ミドル・スクールは
今秋、広東語で指導する学校に加え、
北京語で指導するプログラムを始める。

外国語で指導する教育の支持者らは、
こういった学校に通う児童・生徒はすべての科目でよく勉強するため、
将来の学習の土台もできると指摘する。
これを実証するものはほとんどないが、
実際に分かっていることは、
初期の段階ではこういった学校に通う子どもたちは、
英語のみの学校に通う子どもたちほど成績は良くないが、
学年が上がってくるとすべての教科で
英語のみの学校に通う子どもたちより成績が良くなるということだ。

親は別の利点も挙げる。ワイゼ氏は
「中国が今世紀、非常に重要な国になることは誰もがわかっている」とし、
「子どもが英語と中国語を話せるように育ったら有利だ」と述べた。
ワイゼ氏自身も娘を北京語で指導する
プログラムを提供するスター・キング小学校に通わせている。

オークランドのユー・ミン・チャーター・スクールの
理事会メンバーで保護者でもあるクリッシー・シュイン氏は
娘を同校に通わせることにした理由を
「(夫とともに)広範囲の地域を旅行したものの、
その土地の文化に参加する語学力が不足していた」ことを挙げる。

ユー・ミンは昨年、開校した。
今年は開校時の4倍の入学希望者があったという。

ベイエリアにある北京語の学校は独自の指導法や
アプローチの仕方を持っている。
一日のうちの半分を英語で教え、
残り半分を中国語で教える学校もあれば、
中国語のみで教える学校もある。

多くの中国語の学校同様、
プレシディオ・ノールズの園児は
全員が必ずしも中国系というわけではない。

約20%の園児が北京語を母国語とする両親の子どもで、
約10%は中国出身だが米国人に養子として
育てられている子ども。
残りは中国系だが中国語を話せない両親の子どもか、
まったく中国とは関係ない家系の子どもだ。

プレシディオ・ノールズが求める、流ちょうな北京語を話し、
教育指導法にも興味がある教師を
見つけることは困難だった。
今年の秋から教える教師のなかには
中国文学の博士課程に在籍する学生や、
シンガポールにある中国語の語学教師だった人もいる。

プレシディオ・ノールズがプレスクールとして
2008年に開校した当時、在籍児はわずか6人しかいなかった。
今はプレスクールに150人が在籍しているほか、
今年新規開校となる幼稚園には16人が入園予定だ。
幼稚園の授業料は年間2万1500ドル(約170万円)で
授業時間は8時30分~16時。
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