版画が結ぶ児童の絆 全国プロジェクト、山県の梅原小参加


岐阜新聞web
------------------------------------------------
◆夢や希望を絵柄に全長1キロ、完成間近

全国各地の小学生がロール和紙に紙版画を連ねて
作品を完成させるアート・プロジェクト
「形をつなぐ 心をつなぐリレー版画」が26日、
山県市梅原の梅原小学校で行われた。
プロジェクトは大詰めを迎えており、10月に宮城県で完成し、
今秋に岐阜県内の公共施設でお披露目される。

発案したのは、岐阜大学教育学部の辻泰秀教授(53)。
東日本大震災を契機に「子どもの個性をつなげ、
友達や地域との絆を目に見える形で表したかった」と語る。

ロール和紙は幅1メートルで1本の長さが100メートル。
制作には約500人の児童が携わる予定で、
延長は約1キロになる。
これまでに県内では岐阜市や美濃市で、
県外では大阪府、徳島県、福島県で制作され、
児童約420人が参加、延長は約800メートルに達した。

作品の共通テーマは「あったらいいのにな」。
各地の児童が恐竜やロケット、花や昆虫などを
思い思いに表現している中、
福島県の子どもたちの作品からは
原発事故の影響を垣間見ることができる。
辻教授は「家庭菜園やプール、魚などを描いており、
制限された日常生活が感じられた。身につまされる思い」と語る。

梅原小学校では約90人の児童が参加し、
ツチノコやミナモ、星、花などを絵柄にしていた。
風船の中に家やペット、たくさんのハートを表現した
同校6年の女児(11)は「震災で困っている人たちに届けたい。
こんな夢のような風船があったらいいな」と話していた。
------------------------------------------------
保育士新卒 新卒情報 保育士転職

コメント