【山口県】市再使用事業 回収2カ月、子供服や絵本「全てきれいに」


宇部日報
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宇部市が6月から始めた子供服と絵本のリユース(再使用)事業。
福祉会館や市役所に回収箱を設置したところ、
協力の輪が大きく広がり、2カ月間で2000枚を超える服と
約1000冊の絵本が集まった。
「次に手にする子供たちのことを考え、
きれいな状態のものばかり」と担当職員も感心。
第1弾として9月2日の子育て文化創造フェスタの中で、
希望者100人に無料で渡す。

同事業は一般廃棄物処理基本計画に基づいて、
資源循環のまちづくりを進め、
子育て世帯の経済的負担も軽減するのが狙い。
成長が速く、すぐに着られなくなってしまう子供服は、
親戚や友人・知人に回したり、フリーマーケットに出したりする以外、
燃やせるごみとして捨てる人も多かった。
回収箱は、福祉会館3階の市子育てサークル、
楠総合支所2階の同くすのき、
市役所1階のこども福祉課前の3カ所に常設。
市母子保健推進協議会主催の各地域での
育児サークル(18カ所)や自主サークル(3カ所)にも
イベント開催時に臨時で設置している。
子供服は破れや染みがなく、洗濯済みが条件。
名前は油性のフェルトペンで消す。
下着、靴下や帽子、靴などの小物類は受け付けていない。
回収された物はリサイクルプラザに集約し、
服は50㌢から160㌢以上まで、サイズごとに仕分け。
フェスタに向けて今回は夏物、秋・冬物の分類もしている。
7月末現在、子供服は2094枚(338㌔)回収。
80~90㌢を中心にTシャツ、ポロシャツ、
ワンピース、ズボン、スカート、寝巻き、
トレーナー、ジャンパーなどさまざまだ。
小物などは混じっておらず、丁寧に畳んで出されている。
絵本は968冊(346㌔)集まった。
未就園児から小学生向けで、読み聞かせに適したものが多い。
昔話、伝記、乗り物や動物の図鑑、小説など
ジャンルは豊富で、携帯に便利な小型の本もある。
市資源循環推進室では「不用になった子供服や絵本は廃棄せず、
ぜひこの事業を活用して」と呼び掛ける。
受け取った人にアンケートを実施し、
反響や回収状況をみながら、小物類などの拡大も検討していく。
子育て文化創造フェスタでは、
ときわミュージアム本館で午前10時45分と
午後1時半からの2回、受け渡す。
それぞれ15分前から、入り口で先着50人に整理券を配布。
1家族当たり子供服5枚と絵本5冊まで持ち帰ることができる。
リユースについての問い合わせは、
同推進室(電話34─8247)まで。
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