女性教員:大学で増加、過去最高21.2% 学内保育所や相談窓口設置、研究サポート充実


毎日jp
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大学で女性教員が増え続けている。
文部科学省が27日発表した学校基本調査によると、
大学教員のうち女性は21・2%(昨年度比0・6ポイント増)と
過去最高を更新。
女性の視点を研究に生かして生き残りを図ろうとする大学は、
学内に保育所や相談窓口を設けるなど
積極的に「働きやすい職場」作りの工夫をこらし、
女性教員の確保を目指している。【石丸整】

北海道大は06年11月、出産や育児で
研究に十分な時間が取れない女性教員のため、
最大で週30時間までアルバイトの研究補助員が
実験動物の飼育や事務作業を手伝う仕組みをスタートさせた。
現在20人の女性教員が利用しているほか、
10年5月には教職員向け保育所を設立した。

同大女性研究者支援室の有賀早苗教授(分子生物学)は
「研究者は論文などのキャリアに空白があると
公的研究費獲得で不利になる。保育所も大きな一歩」と喜ぶ。
有賀教授自身も大学生の長女と高校生の長男を育てた。

北大の女性教員は05年度の7%(151人)から
11年度末は10・5%(219人)に増えた。
20年に20%にする計画で、
女性に限定した理系教員の公募も実施している。

学校基本調査によると、
今年5月1日現在の全国の「学長」から「助手」までの
教員17万7571人のうち女性は3万7721人(21・2%)。
昨年の3万6424人(20・6%)から1297人増えた。

私立大も女性の確保に力を入れる。
早稲田大の今年度の女性教員は20・6%(1274人)で、
10年前の15・7%(703人)から大幅に増えた。
06年に学内に託児室を設けたほか、
07年には主に理系の研究者のための相談窓口を設置した。

同大の男女共同参画推進室長の
川田宏之教授(機械工学専攻)は
「ものづくりに女性の視点が欠かせない。
女性を支援しないと大学も立ちゆかなくなる」と指摘している。

■大学の職名別女性教員数

学長    66人( 8.8%)
副学長   72人( 7.2%)
教授  9259人(13.4%)
准教授 9005人(21.4%)
講師  5899人(29.5%)
助教 1万254人(26.3%)
助手  3166人(54.9%)

※かっこ内は女性が占める割合
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