園児の避難助けて、4事業所と災害協定 田辺市の会津保育所


AGARA
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和歌山県田辺市秋津町の会津保育所はこのほど、
災害時に園児の避難を手助けしてもらおうと、
近隣の4事業所と協定を結んだ。
田辺市は「町内会など地域と一緒に避難訓練をしている
保育所、幼稚園はあるが、事業所と協定を結ぶのは
珍しいのではないか」と話している。

同保育所ではこれまで、市から配布された
津波ハザードマップで浸水域に入っておらず、
万一の場合は隣接する会津小学校に避難する計画を立てていた。
しかし、右会津川と左会津川に挟まれており、
海抜7・6メートルの低地にある。
昨年3月の東日本大震災を受け、大津波警報や大雨による
洪水などの避難勧告、指示が発令された時は
約600メートル離れた山に逃げることにした。

0~5歳児140人と職員20人は昨年6、12月と今年3月の計3回、
実際に山に避難する訓練を実施した。
短時間に園児を安全に避難させるためには、
より多くの大人の手が必要と考え、
近隣事業所に対し避難時に園児の手を引くなどして
誘導してくれるように依頼した。

協定を結んだのは、紀南段ボールなどの4事業所。
同保育所によると、協定では各事業所の役割を決めて
避難誘導をしてもらうのではなく、
できる範囲で協力してもらうという。

藤田泉園長(49)は「多くの大切な命を預かっているので、
快く協定に応じていただき、大変心強い。
秋以降、事業所の皆さんと合同の避難訓練ができれば」と話している。
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