5歳女児、指先を切断 県に報告23日後


朝日新聞
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米子市は3日、同市上福原5丁目、
社会福祉法人ひばり保育会「ひばり保育園」(園児107人)の
女児(5)が7月2日午前10時ごろ、
園庭の田んぼに水をくみ上げる手押しポンプに、
右手人さし指を挟まれ、指先を切断する大けがをしていた、と発表した。
保育園は事故を速やかに報告する責任があったが、
市を通じて県に報告したのは23日後だった。

ひばり保育園によると、女児は年長組のクラス18人で
保育士1人に付き添われ、離れた場所にある園庭に行った。
そこで、ポンプを別の園児と交代しながら動かしていた際、
柄の根元に指先を挟まれた。
保育士の119番通報で病院に救急搬送され、
約9時間にわたる手術を受けて血管や神経、骨をつないだが、
全治2カ月の診断を受けた。
12日に退院し、現在は包帯を巻いて通園しているという。

県子育て応援課によると、厚生労働省の通知で、
保育所などで園児が全治30日以上のけがをしたときは
速やかに市町村を通じ県に詳細を報告することになっている。
だが、園が市に事故の報告をしたのは7月23日。
県に伝わったのは25日だった。
女児の両親から、市に報告したか否かを確認する
質問書が出された後だったという。

ひばり保育園の園長は
「保護者から手術がいい方向にいったと聴いていた。
女児が通園を再開したこともあり、
報告するかどうかを判断しかねていた」と釈明した。
報告が遅れたことについては
「けがに対する認識が甘かったと反省している。
不信感を抱いた保護者にはおわびしてもしきれない」と話した。

園は7月30日、再発防止策として、
ポンプの撤去や他の器具や遊具の安全点検などを決めたという。

指導に責任がある県の西部総合事務所は今月2日、
児童福祉法に基づき園を調査。
担当者は「速やかに園が報告しなかったのは大変、遺憾。
今後は指導監査をし、行政処分も検討する」としている。
(佐藤常敬、山崎聡)
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