自転車3人乗り、適合車と一般車

朝日新聞
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◆安全性 大きな差/JAF、制動などを比較◆

日本自動車連盟(JAF)は、自転車に幼児2人を乗せた場合の運転で、
基準適合車と一般車の安全性を比較するテストをし、結果を公表した。
ブレーキをかけてから止まるまでの距離や
傾けた時の安全性に大きな差があり、
島根支部は自動車の運転者にも注意を呼びかけている。

幼児2人を乗せる3人乗りは
全国の公安委員会規則で禁止されていたが、
2009年7月に一定基準を満たした自転車を対象に解禁された。
JAFによると一般車を使う人はまだ多い。

テストでは、3歳児(体重15キロ)と6歳児(20キロ)を想定した
人形を前後に乗せた。
時速20キロからのブレーキテストでは、
適合車がブレーキをかけてから止まるまでの距離が
5・3メートル(電動アシスト付き4・4メートル)だったが、
一般車は9メートル必要だった。

またスタンドで駐輪した自転車を傾けたときに倒れる角度では、
適合車6・5度に対して、一般車は4・5度で倒れやすかった。
実際に走行した場合も一般車にふらつきが見られた。

適合車の見分け方は、一目見ただけでは分かりにくいといい、
島根支部の佐藤彰吾事務所長は
「車の運転者も、ふらついてくるかもしれないとイメージして
慎重に運転する必要がある」と話す。

一般車と比べて、フレームの強度が高く、
走行時の安定性も高いとされる適合車だが
「オートサイクルきまち」(松江市)では年間3台売れる程度という。

市内の自転車店でつくる「松江輪栄協同組合」理事長も務める
店主の来海昭夫さん(71)は
「子どもが2人だと使う期間は限られ、
値段も高めで買う人が少ないのかもしれないが、
2人乗せる場合は適合車を使ってほしい」と話している。

JAFはテストの様子をホームページ
(http://www.jaf.or.jp/)で公開している。(大久保直樹)
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