いじめゼロ子どもサミット…高松で開催


YOMIURI ONLINE
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大津市で中学2年の男子生徒が自殺した問題をきっかけに、
いじめ防止がクローズアップされる中、
香川県内の小中学生がその方法を話し合う
「いじめゼロ子どもサミット」が22日、
高松市のアルファあなぶきホールで開かれた。

ほぼ全ての小中学校から代表約250人が参加。
“いじめのない学校”を実現する知恵を
子どもたちだけで出し合った。

サミットは2009年度に続き2回目。
県教委の主催だが、企画や運営は
小中学生38人の実行委が大半を担った。
参加者はまず、小学生と中学生に分かれ
「いじめている子、いじめられている子に何が出来るか」
をテーマに討論。
小学生からは「いじめられている子を一人にせず、
みんなで遊ぶ」
「みんなの長所を見つける」、
中学生からは「全校集会などで『いじめはダメだ』
というメッセージを送り続ける」
「クラスみんなで取り組めるイベントを企画する」
などの意見が出た。

この後、代表7人が報道陣を集めて
「子ども記者会見」に臨み、討論した内容を報告。
「いじめゼロを実現するために一番難しいことは何か」
という記者の質問に、高松市立亀阜小6年の男児は
「いじめを見つけることが一番難しい。
大人や先生より僕らの方が早く気付くので、
見つけたら早く知らせて助けを求めたい」と話した。

閉会式では、前回のサミットでPRキャラクターとして
子どもたちが考案した「思いやり戦隊フレンジャー」の
テーマソングを全員で合唱。
今回の実行委メンバーが協力して作詞し、
音楽教諭が作曲したもので、各校にCDも配り、
11月の「いじめゼロ月間」などで活用してもらうという。

三木町立三木中2年の女児(13)は
「今までいじめを見て見ぬふりをしたこともあったけれど、
明日からは自分から声をかけたい。
いじめている子、いじめられている子と
同じ目線に立って相談に乗りたい」と話していた。

県教委によると、11年度のいじめ認知件数は389件。
今の統計方法になった07年度の908件からは減少しているが、
中学校で頻繁に殴られたり蹴られたりする事例が29件、
金品をたかられる事例が14件報告されるなど、
深刻なケースも少なくないという。(田阪綾子)
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