児童虐待:防止へ、県警や児相が連絡会議 訓練、意見交換も /三重


毎日jp
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県警や児童相談所などが児童虐待を防ごうと、
意見交換や訓練などを行う連絡会議を
今月から来月にかけ、県内各地で実施する。
各機関は声を上げにくい子どもたちを救うため、
連携を深めようとしている。

会議が始まったきっかけは10年4月に
鈴鹿市で起きた児童虐待事件だ。
小学1年の男児(当時6歳)が、
母(同34歳)の内縁の夫(同25歳)から
自宅アパートで投げ飛ばされるなどの暴行を受け、
意識不明となった。

事件後、県が設置した検証委員会は、
鈴鹿市などが早期に虐待の可能性を
把握していたことを評価したが、
各機関の情報共有や連携が不十分だったなどと指摘。
教訓を生かそうと、会議はその年から毎年行われている。

7日に四日市市で開かれた連絡会議には
北勢児童相談所や四日市南署、鈴鹿署など警察7署、
10市町の教育委員会が参加、
小学1年の児童が身体に虐待を受けたという想定で
訓練を行った。
小学校が認知し、児相と警察に連絡、
各機関で対応を協議した後、
自宅への立ち入りと聞き取りを行うといった
一連の流れを確認した。
このほか、意見交換も行われた。
会議は、来月12日までに
津市や尾鷲市など4カ所で行われる。

県警少年課によると、昨年の児童虐待認知件数は105件、
被害者は149人に上り、01年の統計開始以来最多となった。
傷害罪や、新生児を放置した殺人未遂罪などで
6人が検挙された。
認知件数の増加は、どんな事案でも通報する意識が
住民に浸透したことにも起因するという。

今年上半期(1〜6月)の認知件数は26件となっており、
減少傾向が見られる。
同課の近藤順一次長は
「早期に発見し対応することが重要。
周囲の人が注意を払うことも大切で、
わずかな違和感でも連絡してもらえたら」と話している。
【谷口拓未】
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