園児バスにもシートベルト義務化 国交省方針


日本経済新聞
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国土交通省は18日までに、
幼稚園や保育園の送迎バスに使われる「幼児専用車」の
安全対策を強化するため、現行で義務付けられていない
座席のシートベルト設置を検討する方針を決めた。

有識者会議で来年3月までに結論を出したい考えだが、
体格差が比較的大きい幼児に適用する
ベルトの基準づくりなどの課題も多い。

乳幼児を乗用車に乗せる際はチャイルドシートが必要なのに対し、
幼児専用車にシートベルト設置の義務付けがないのは、
車両火災などの緊急時対応が主な理由。
乗用車では同乗の大人の助けで幼児が脱出しやすいが、
幼児専用車は運転手や引率教諭らに比べて園児が多い。
このためシートベルトの義務化では
子どもでも外しやすいベルトの開発も求められる。

国交省によると、2003~08年に幼児専用車で
けがをした子どもは全国で569人に上る。
死者はなく大半が軽傷だが、
重大なけがにつながりかねない頭や顔、
首を前の座席にぶつけるケースも目立った。

シートベルトを着けないと車外に放り出される危険性が高まる。
このため、保護者からは幼稚園や保育園のバスにも
義務付けを求める声があり、
国交省担当者は「幼児の安全確保には
体を座席に固定することが重要で、
シートベルトが最も効果的」と指摘している。

一方、幼児の体格差から、
ベルトの形状やサイズの共通基準を定めるのは難しい。
体に合ったベルトを適切に使用できないと、
首やおなかが締め付けられ、
かえってけがの原因になりかねないため、
これらの対策もシートベルト導入の課題となる。

有識者会議ではこのほか、幼児が前の座席に
ぶつからないよう座席の前後間隔を広げたり、
背もたれにクッションを付けたりすることも検討。
これらを組み合わせた対策を取りまとめる方針だ。
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