南相馬の児童の絵展示 原発に頼らない未来


東京新聞
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子どもたちの夢見る未来は、原発に頼らない街-。
国立新美術館(港区)で開催中の二科展会場に、
福島県南相馬市の未来を想像した絵
「未来の夢のまち」が飾られている。
描いたのは、市立石神第二小学校の児童たち。
東京電力福島第一原発事故によって
離れ離れになった友達もいるなか、
一枚の絵にそれぞれの思いを託した。

作品は縦三メートル、横八メートル。
五、六年生七十五人が協力して描いた。
輝く太陽の下、太陽光発電を生かした建物
「ソーラーピラミッド」がそびえる。
隣には大木や緑が広がり、
高層の建物に空中水族館も描いてある。

児童たちは事前に一人ずつ絵を描いた後、
七月十七、十八日に各作品のアイデアを生かして
一枚の絵にまとめた。
この二日間は美術団体二科会のメンバー七人が
学校を訪れ、指導した。

完成後、児童は作文で
「南相馬の未来がうかびあがるような絵でした。
ぼくたちは、福島でがんばります」などと感想をつづった。
二科会常務理事の川内悟さん(77)=千葉県茂原市=は
「みんなで協力して絵のような街にしたいと
言った子どももおり、感動した」と話している。

福島県内の小学生の絵を二科展で飾るのは
昨年に続き、二回目。
二科展は十七日までで、絵画や彫刻など
千三百点余を展示している。十一日は休館。 (中山岳)
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