子ども虐待防止条例 議会提案へきょうから審議 川崎市議会市民委


東京新聞
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 川崎市議会市民委員会は二十七日、
「市子どもを虐待から守る条例(仮称)」を
開会中の定例会に提案するため、
二十八日から審議することを決めた。
成立すれば、昨年三月の「市避難所の機能整備及び
円滑な管理運営に関する条例」に次ぎ、
議会側から提案する政策条例では二例目になる。
 (山本哲正)

 条例骨子案は六章二十四条で構成。
当事者に「同居人以外の者」も明記したのが特徴で、
通い夫や通い祖父母による虐待に対応しやすくした。

 また、虐待の通告をされながら実態がなかった場合に、
保護者や子どもの心的外傷などに
必要な支援をすることも盛り込んだ。
自治体の虐待防止条例では珍しい。
区役所にも、子どもや保護者に適切な支援ができるよう
職員研修の実施を求めている。

 超党派の市議約十人がプロジェクトチームをつくり、
今春から勉強を重ねてきた。
十月三日の本会議採決を目指している。

 メンバーは「虐待が増加する中、
見過ごすのは不作為の過失。
議会としても虐待をなくす意志を明示し、
市民の意識も高めたい」という。

 児童虐待の目安になる市の児童相談所で受けた
相談・通告件数は、昨年度で千三百二十件。
前年度比26%増と急増している。
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