睡眠時間の長い子どもほど「海馬」が育つことが判明


FNNニュース
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睡眠時間の長い子どもほど、脳の記憶などを担う
「海馬」という部分がよく育つことがわかった。
東北大学の研究チームが、5歳から18歳の290人の睡眠時間と、
それぞれの海馬の体積を4年間にわたり調査した。
その結果、睡眠時間が10時間以上の子どもは、
6時間の子どもより、海馬の体積が
1割程度大きいことが判明した。
東北大学加齢医学研究所の滝 靖之教授は
「脳の発達のために睡眠が重要である。
海馬の体積は、いろいろな認知力、
特に記憶力に影響を与えていると考えられます」と語った。
小学生の平均睡眠時間は、1970年に9時間23分だったのが、
2000年には8時間43分と大幅に減少している。
東京・港区のグッドスリープ・クリニックでは、
現代ならではの睡眠トラブルを抱える子どもの
患者が増えているという。
グッドスリープ・クリニックの白濱 龍太郎院長は
「家族全員としての生活パターンが変化してきていること。
スマートフォンだったりとか、タブレット型の携帯だったり。
そういうものを使っていくことによって、
就寝時間が遅れてきている」と語った。
子どもの睡眠不足が問題となる中、
以前から「寝る子は脳も育つ」を実践している学校もあった。
午後1時15分、放送と同時に下ろされるブラインド。
福岡・久留米市の福岡県立明善高校では、
2005年から15分間の「昼寝タイム」を導入している。
生徒の睡眠時間が10年前と比べ1時間も減っていたことで、
導入を決めたという。
7年間、昼寝タイムを継続した結果、
生徒たちの学力が向上したという。
明善高校の執行 儒教諭は
「(7年間続けた効果は?)居眠りをする生徒とか、
落ち着きのない生徒が少なくなったのは事実だと思います。
成績も含めて、(生徒の)集中力は高いと思います」と語った。
今回の研究では、睡眠を十分にとることは、
脳を健康に保ち、うつ病やアルツハイマー病などの
予防につながる可能性があることも明らかになった。
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