校庭の芝生化、効果を検証…兵庫・豊岡市


YOMIURI ONLINE
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兵庫県豊岡市教委は、校園庭を芝生化した
市立小学校と幼稚園で、子どもたちの体力などが
どのように変化したかを検証する事業に乗り出す。
これまではアンケート形式で子どもたちの変化を調べていたが、
より客観的なデータで効果を明らかにし、
芝生化への理解を深めてもらう。
芝生化の利点を数値化する取り組みは珍しいといい、
今年度の事業費24万円を盛り込んだ
一般会計補正予算案を市議会の9月定例会に提案した。

市教委は2009年度に、子どもたちの発育向上や
けがの防止などを目的に校園庭の芝生化に着手した。
植え付けや、その後の維持管理には保護者や地域の住民も協力。
これまでに小学校30校のうち21校、
幼稚園24園のうち15園で芝生化を終えた。

市教委は、教員らにアンケートをし
芝生化後の子どもたちの様子を調査。
「走るのが速くなった」「動きがダイナミックになった」などと
一定の手応えは得ていたが、客観性に乏しいことから、
兵庫教育大(加東市)の森田啓之准教授に
助言を求めながら調査手法を検討。
運動能力や体格がどのように向上したかを調べたり、
芝生化を行っていない校園の子どもと
比較したりする手法が検討されている。

また、校園庭で転倒するなどして負傷した子どもの数や
校園庭の気温の変化などのデータも収集。
調査と並行して、地域住民に意見を聞いたり、
他の自治体での取り組み状況などを調べたりする。

石高雅信教育長は「美しい芝生を守っていくには、
今後も保護者や住民の協力が不可欠。
メリットを目に見える形で示すことでこれまで以上に
理解が広がれば」と期待。
10年度に約6500平方メートルの校庭を芝生化した
中筋小の立脇智校長も「寝転がっても服が汚れにくく、
雨が降った後で体育の授業をしてもグラウンドが傷まない。
運動会もはだしでするようになるなどいいこと尽くしで、
検証で効果が裏付けされるのは楽しみ」と話していた。
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