育児の悩み 聞き役派遣


朝日新聞
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●刈谷、市民サポーター養成し来月開始

刈谷市は10月から、ボランティアが育児中の家庭を訪問し、
子育てを支援する「育児ママ訪問サポート事業」を始める。
育児経験者を市民サポーターとして養成し、
子守や家事などを通して母親の話に耳を傾ける。
育児不安や孤立を解消するとともに
虐待予防にもつなげたいという。

事業は、乳幼児を育てていて
家庭に閉じこもりがちな母親が対象。
専用電話を設けて「育児を助けてほしい」
「先輩ママの経験談を聞きたい」などという
母親からの要望を受けるほか、
出産直後の「赤ちゃん訪問」や
4カ月児健康診断の際に事業内容を説明するという。
訪問期間は原則2カ月とし、毎週1回、2時間ほど
母親の話に耳を傾けることに主眼を置く。
子どもと一緒に遊んだり、ベビーマッサージをしたりしながら、
孤立感の緩和や心の安定を図る。
市民サポーターの報告を受けながら、
市は終了や延長を判断するという。
市は、30人程度の育児経験者を
ボランティアの市民サポーターとして募集したところ、
予想を上回る45人から応募があった。
7月下旬から養成講座を開き、
最近の子育て事情や母親との接し方、
ベビーマッサージの仕方などを学び、訪問活動に備えている。
講座に参加している伊藤衣代さん(62)は
「ボランティアとはいえ責任のある仕事。
地域への恩返しとして何かできれば」。
育児に悩んだ経験がある武川佐知子さん(45)は
「つらいことや本音が出せないことがたくさんあった。
少しでも育児ママたちの話が聞けたり、
思いを共感したりできるよう講座に臨んでいる」と話す。
市子育て支援課の担当者は
「母親が地域の子育て支援センターの活動などへ
踏み出すきっかけにし、
児童虐待の予防にも役立てていきたい」と話す。
(松永佳伸)
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