養護施設職員らの子供虐待、11年度は46件 厚労省まとめ


日本経済新聞
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 児童養護施設などで暮らす子供が職員らに
虐待された事例が2011年度に全国で46件あり、
被害者が85人に上ったことが15日、
厚生労働省のまとめで分かった。
前の年度は39件で被害者が103人だった。
被害を受けた子供が訴え出られず
発覚しないケースもあるとみられ、
実際の被害はさらに多い可能性がある。

 調査対象は18歳未満の子供を養育している
児童養護施設や乳児院、里親など。
15日に開かれた厚労省の専門委員会で報告された。

 虐待が最も多かったのは児童養護施設の28件で、
全体の60%を占め、里親の6件が続いた。
被害者は男子が59人、女子が26人。
年代別は中学生が30人と最多。小学生が29人、
高校生が16人、小学校就学前が10人だった。

 虐待の内容は身体的虐待が37件と最も多く、
次いで心理的虐待6件、怠慢や放棄などの
ネグレクト2件、性的虐待1件。

 09年度施行の改正児童福祉法で、
職員らによる虐待を見つけた場合、
施設や関係者は自治体や児童相談所へ
通告することが義務付けられた。
調査は今回で3回目。
厚労省によると、親から虐待を受けたり、
死別したりして施設で暮らす子供は約4万5千人に上る。
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