【宮崎県】乳児死亡の保育施設、県の違反指摘を半年以上放置


YOMIURI ONLINE
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 延岡市の認可外保育施設(廃園)で
7月、生後2か月の乳児が死亡した問題で、
施設が昨年6月、厚生労働省の基準違反を
県から指摘されていたにもかかわらず、
半年以上にわたり改善報告書を
提出していなかったことが分かった。

 県こども政策課によると、
この施設は昨年6月の定期立ち入り調査で、
厚労省の認可外保育施設指導監督基準に違反し、
使用期限を過ぎた消火器を置き、
定期的な避難訓練を行っていないことなどが発覚した。

 県は1か月後に改善報告書を提出するよう求めたが、
施設は報告書を出さず、その後、県からの電話連絡や
立ち入り調査にも応じなかった。
このため、県は今年2月、抜き打ちで施設を調査し、
その後、改善報告書を提出させたという。

 乳児の死亡後、施設の代表者は県に対し、
乳児をうつぶせの状態で寝かせていたことや、
昨年10月以降、保育士の資格を持った
職員がいなかったことを説明している。
いずれも厚労省の指導監督基準に違反しているが、
抜き打ち調査の際は、保育士の数などは
調べる対象でなかったため、把握できなったという。

 厚労省によると、昨年、全国の保育施設で起きた
子供の事故は89件。
死亡は14件で、うち12件が認可外保育施設だった。
死亡した14件はすべて睡眠中に異常が見つかり、
搬送先の病院で死亡が確認された。

 今回、乳児が死亡した施設は延岡市内で
唯一、夜間に限って子供を預けられる施設だった。
関係者の一人は「子供の面倒を夜、
見ることができない親たちの駆け込み寺的な施設だった。
廃園になり困っている親もいるだろう」と話している。
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