“子どもの命救った幼稚園”が解体


NHK NEWS WEB
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去年3月、巨大な津波に襲われた際、
屋根の上に避難して11人の園児が
全員助かった宮城県石巻市の幼稚園が
取り壊されることになり、19日から解体作業が始まりました。

解体作業が始まったのは、
宮城県石巻市の海のそばにある
「石巻みづほ第2幼稚園」です。
津波で2階建ての建物が屋根の下まで水につかりましたが、
園にいた11人の子どもたちは、
園長らのとっさの判断で屋根の上に避難しました。
当時は雪が降るなか、
クリスマス会で使うサンタクロースの服で寒さをしのぎ、
乾パンを分け合いながら過ごしたということで、
およそ19時間後に救出されました。
解体作業では園児たちが避難した
屋根の一角も重機によって取り壊されていきました。
作業に立ち会った津田廣明園長は、
「幼稚園の建物を取り壊してしまうのは寂しいですが、
命を救われたことに感謝しています」と話していました。
11人の園児のうち9人は卒園し、
幼稚園は内陸におよそ2キロ離れた場所で、
仮設の建物で再スタートしたということです。
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