埼玉男子よく働きよく育児


朝日新聞
------------------------------------------------
埼玉の男性は、仕事と通勤に全国一長い時間を費やしながら、
家庭では育児にも熱心――
こんな生真面目な夫像が、昨年実施された
総務省・社会生活基本調査から浮かび上がった。
 15歳以上の男性有業者でみると、
1日当たりの「仕事時間」と「通勤時間」の合計は
8時間6分で全国最長。
なのに育児時間も1日当たり10分と
全国平均(7分)を上回り、大分県と並ぶ全国一だった。
 この結果、「睡眠時間」は7時間24分で全国44位、
「休養や自由活動時間」は3時間9分で
同45位と軒並み最下位クラス。
これらの数字から、県統計課は
「埼玉の男性は通勤と仕事に時間を奪われ、
睡眠時間も短いという厳しい条件下でも、
子育てに積極的に取り組むイクメンぶりがうかがえる」
と分析する。
 これに対して、女性有業者は「仕事時間」が
全国44位なのに対し、「育児時間」は全国2位だった。
 厚労省によると、埼玉は県外就業率が高く全国2位。
「埼玉都民」に象徴されるように
男性が長距離通勤で家を空けがちになるぶん、
女性が育児に時間を割かざるを得ず、
結果として正規労働を見送るという図式が成り立つ。
 全国的には三世代同居が珍しくなく、
地域のつながりが強い地方ほど、
共働き世帯が増える傾向にあることが知られている。
埼玉のイクメン台頭の背景には、
夫婦だけで子育てせざるをえない
大都市近郊県ならではの事情も透けてみえる。
------------------------------------------------
保育士新卒 新卒情報 保育士転職