子どもたちの絵 陸前高田市に


朝日新聞
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 東日本大震災から1年7カ月が過ぎても、
被災者たちの不安の尽きない生活が続く。
被災地の外にいて何ができるのか。
震災直後、誰しも抱いた思いに、今も向き合う人たちがいる。


◇寄居の桜井さん


 寄居町の桜井健太郎さん(36)は
震災直後、経営していた飲食店の移動販売車に乗り込み、
被災地で炊きだしを振る舞った。
それから1年数カ月ぶりの今年8月、
再び岩手県陸前高田市を訪れた。
被災地の人たちを励まそうと、地元の子どもたちや
知人に描いてもらった絵約100枚を、
戸羽太市長に手渡すためだ。

 太陽や花の絵に、「笑顔」「希望」などの言葉を添えた絵は
今年2月、寄居町役場で展示された。
炊きだしをしていた当時、戸羽市長の妻が
行方不明であることを聞いていた。
「(被災者の苦しみを知る)市長ならこの絵も生かしてくれる」。
絵を贈るために市長との対面が実現し、
手渡すと喜んでくれたという。

 絵を渡した後、炊きだしで出会った被災者たちと再会した。
生活再建における不安や不満を耳にした。
がれきで埋まっていた道路には、
何事もなかったように雑草が広がっていた。
 物資などで手を貸せる部分はおそらくもう残っていない。
だが、やるべきことはまだあると実感した。
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