児童虐待疑い家庭 合同で強制立ち入り研修 北海道警と児相


朝日新聞
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 児童虐待の疑いがあるのに保護者が拒むため、
子どもの安否が確認できない場合を想定し、
北海道と札幌市の児童相談所は3日、
道警と合同で、強制的な立ち入りの実践研修をした。

 児童虐待が疑われる家庭への強制立ち入りは、
家庭訪問や保護者が2度の出頭要求に応じない場合、
児相の請求を受けて裁判所が許可する。
今回、研修を道警と合同で実施したのは、
実際の現場では不測の事態に備えて
警察官の立ち会いが多いことと、
許可状の請求手続きや強制立ち入りの手法が
警察による家宅捜索と似ているためで、
道内では初の試みだという。

 札幌市南区の道警察学校であった研修には、
児相職員と警察官ら約40人が参加。
道警少年課員による許可状申請の際の
法律知識や手続きの講義を受け、
立ち入りを拒む保護者役を説得したり、
自宅内に踏み込んだりする練習をした。

 道や札幌市によると、道内では強制立ち入りに至ったケースはない。
ただ、児相が認定した道内の児童虐待件数は、
1998年度の140件から2011年度には1515件と
10倍超に増えている。

 道子ども未来推進局は増加の背景について、
核家族化が進み、孤立する親が増えているとみられるほか、
市民の意識の高まりによって「しつけ」として
見過ごされてきた虐待も児相に相談が
寄せられるようになったことを挙げた。
同局は「相談が多ければ問題をすくい上げる機会が増える。
おかしいと思ったら相談してほしい」と話している。
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