子どもの落書きをアート作品に…売り上げで奨学金


YOMIURI ONLINE
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 子どもの教育支援に取り組む
社団法人ジャムピカソ事務局
(愛知県瀬戸市・南山大学瀬戸キャンパス内)が、
子どもの落書きを1枚のアート作品に仕上げ、
販売した売り上げを奨学金などに活用する
「らくがきアート 夢・自立支援奨学金運動」を展開している。

 これまでに、東日本大震災で被災した
孤児らの基金に売上金の一部を寄付するなどしており、
同事務局は「今後も支援を目的とする人たちと
連携していきたい」と話している。

 らくがきアートのきっかけは12年前。
グラフィックデザイナーの佐藤健郎さん(45)(瀬戸市在住)が、
知人の子どもが描いた落書きをデジタル版画にして、
コンテストで入選。
その褒賞金を子どもたちの夢を実現させる
経済的支援資金にしようと、
2007年に勤めていた会社を退職して、
「らくがきアート」で社会貢献を目指す活動を始めた。

 その後、古里・大分市のまちおこし事業で知りあった
南山大総合政策学部の三輪まどか准教授(37)と
一緒に同事務局を今年3月に設立した。

 昨年7、8月には、東日本大震災の
被災地・福島県南相馬市や宮城県石巻市、
岩手県大船渡市の幼稚園や避難所などを回り、
子どもたちに「ふるさとの一番好きなところ」をテーマに
落書きをしてもらい、250人の作品を1枚のアートにした
「復興応援旗」を制作して寄贈し、大きな反響があった。

 また、応援旗は企画会社や印刷業者などの協力を得て、
カレンダーや布袋に印刷して販売。
収益の20%を日本財団が設置した
被災孤児の教育費奨学金支援基金「ハタチ基金」に寄付した。

 来月には、東京で「らくがきアート」を展示する予定。
問い合わせは同事務局(050・3541・6239)。
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