奈良・生駒市 北部地区を「スーパースクールゾーン」指定


朝日新聞
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 奈良県生駒市と市教委は26日、
市北部の高山地区を「スーパースクールゾーン」に指定し、
市立生駒北小学校と市立生駒北中学校を
施設一体型小中一貫校にし、
市立高山幼稚園と私立の北倭保育園を統合して
幼保連携型認定こども園を創設すると発表した。
少子化対策で、一貫校は2016年4月の開校、
こども園は17年4月の開園を目指す。

 市によると、市全体では子育て世代の転入で
子どもが増加しているものの、
高山地区では減少傾向が続いている。
8年前に299人だった生駒北小は
今年度220人に減り、5年後には203人になる見通し。
生駒北中も同じく178人から127人になり、
5年後には95人に半減する見込み。
両校とも老朽化による施設改修の時期も迫っていることから、
減少に歯止めをかけるため魅力ある学校づくりを考えたという。

 計画では、一貫校の建設場所は
現在の生駒北小の敷地。工事に備えて
生駒北小は14年夏にいったん生駒北中に引っ越し、
15年4月から一貫教育を始める。
一方、こども園は生駒北中の跡地に建設し、
学校給食センターの建設も予定している。

 この構想について、市は12月2日午後2時から、
北コミュニティセンターでタウンミーティングを開く。

 このほか市立南幼稚園と市立みなみ保育園も
幼保連携型の「南こども園」として
16年4月、南幼稚園敷地内に開園する。

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■国の「エコスクール」 モデル校に生駒・鹿ノ台中

 省エネを徹底させ、使用するエネルギーを
自らつくって賄うことを目指す文部科学省の
「スーパーエコスクール実証事業」に、生駒市が指定された。
市教委は、市立鹿ノ台中学校(生徒数234人)で
今年度から3年間、施設を整備し環境教育に取り組む。

 事業は地球温暖化防止などを目的に文科省が今年度導入。
京都市や福島県矢吹町とともに全国3自治体が指定された。

 生駒市は市内全20小・中学校を対象に検討。
大きな改修をしなくても太陽光発電パネルなどを
屋上に設置できる鹿ノ台中学をモデル校に選んだ。

 市教委によると、今年度は市教委と学校、
生徒代表、地域住民、有識者らによる
ワークショップを実施して基本計画を策定。
来年度、ワークショップを踏まえたエコ改修の
基本設計と実施設計をし、
2014年度にエコ改修の工事をする。
事業費は数億円規模になる見込みで、
太陽光発電や蓄電池などは国から2分の1が、
その他のエコ改修工事などは3分の1が補助される。

 太陽光発電などの再生エネルギーや
省エネタイプの照明器具の導入だけでなく、
窓や外壁の断熱化、採光や太陽光の遮断、
通気、ごみ削減、雨水の利用、ゴーヤなどの
栽培なども検討するという。
市教委は「全国の学校のモデルになるような
学校づくりをし、見学や研修などを通して
市内の各校にも効果を波及させたい」としている。
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