育児に1日23分…イクメン、全国最少の県は


YOMIURI ONLINE
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 和歌山のお父さんは育児に消極的――。

 思わずそう言いたくなるようなデータが明らかになった。
9月末に発表された総務省の
2011年社会生活基本調査によると、
和歌山県内の6歳未満の子どもを持つ夫が
育児に費やす時間は1日平均23分で、
全国平均の39分より16分少なく、
47都道府県中、最下位。
「イクメン」(子育てに熱心な父親)を推奨する昨今、
和歌山の男性と育児のかかわりはどうなっているのか。

 社会生活基本調査は5年に1回実施。
生活の時間を仕事や食事、睡眠に
どのくらい配分しているかなどを調べる。
今回は全国の10歳以上の約20万人を対象に、
昨年10月に行われた。

 今回の調査では、県内の6歳未満の子どもがいる夫が
育児に費やす時間は23分なのに対し、
妻は181分で、47都道府県中31番目の長さだった。

 県男女共同参画センターりぃぶるの上西令子所長は
「県内では女性の働き口が少ないため、
男性が一家を養うべきというイメージが根強い。
労働力に余裕がない中小零細企業も多く、
男性の育児参加を積極的に勧める風潮が
あまりないのでは」と分析する。

 06年の前回調査では、夫の育児時間が
全国41位と低迷した大分県。
同県は奮起し、男性の子育て参加を促す
取り組みに力を入れた。
09年度以降、各地で父親向けの子育てセミナーを開き、
子育て応援冊子やシンボルマークを作成。
県庁で「子育てパパ退庁日」を設定したり、
企業向けに男性の育児参加へのサポート体制を整えたりした。

 今回の調査では、同県の夫の育児時間は
63分で全国平均を大きく上回り、
全国3位と順位も大幅に上昇。
同県こども子育て支援課は
「もともと育児に熱心なお父さん以外にも
行き届くように啓発を行った結果」としている。(加野聡子)
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