魔の咳が子どもを襲う!あの病気が昨年から急増中


WooRis
------------------------------------------------
発熱、倦怠感、乾いた咳……、
こんな症状の感染症が、昨年夏ごろから
増加しているのをご存知でしょうか。
患者の多くは14歳以下の子どもたちです。

その感染症とは、マイコプラズマ肺炎。
国立感染症研究所の最新データによれば、
9月17日~23日までの報告患者数は487人、
定点当りでは1.05人ということですが、
この数字は、昨年同時期の0.6人と比べて
1.75倍となっています。

またこれは、過去5年間の同時期の平均と比べ
3倍近い数字。
1990年以降、最悪のペースで患者数が
増加している状態です。

例年、秋から冬にかけて患者数が増えるこの病気、
そろそろ注意が必要な時期になってきました。
今回は、厚生労働省ホームページの
「マイコプラズマ肺炎に関するQ&A」を参考に、
このマイコプラズマ肺炎についてお伝えします。

■痰を伴わない咳が特徴

「マイコプラズマ肺炎に関するQ&A」では、
症状について次のような説明があります。

<発熱や全身倦怠感(だるさ)、
頭痛、痰を伴わない咳などの症状がみられます。
咳は少し遅れて始まることもあります。
咳は熱が下がった後も長期にわたって (3~4週間)
続くのが特徴です。
多くの人はマイコプラズマに感染しても
気管支炎ですみ、軽い症状が続きますが、
一部の人は肺炎となり、重症化することも あります。
一般に、小児の方が軽くすむと言われています。>

風邪に似た症状ですが、
マイコプラズマ肺炎の場合
“痰を伴わない乾いた咳”があること、
“鼻水鼻づまりがない”ことが風邪と異なる特徴です。
このような症状があれば、受診した際に、
お医者さんに正確に伝えた方がよさそうです。

■治療は抗生物質で

治療には、マクロライド系と呼ばれるタイプの
抗生物質が使われますが、
最近は、このタイプの抗生物質が効かない
耐性菌も増えています。
マクロライド系の抗生物質で治療しても効果がない場合には、
別のタイプの抗生物質を用いて治療します。

■家族と自分を病気から守るには

「マイコプラズマ肺炎に関するQ&A」によれば、感染経路は

<患者の咳のしぶきを吸い込んだり、
患者と身近で接触したりすることにより
感染すると言われています。
家庭のほか、学校などの施設内でも感染の伝播がみられます。
感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、
2~3週間くらいとされています。>

とのこと。潜伏期間が長いため、
どこで誰から感染したのかわかりにくいのも
この病気の特徴です。

また、感染を防ぐための方法として、

<感染経路は風邪やインフルエンザと同じですので、
普段から、手洗いをすることが大切です。
また、患者の咳から感染しますので、
咳の症状がある場合には、
マスクを着用するなど咳エチケットを守ってください。>

と呼びかけられています。

マイコプラズマ肺炎にはワクチンがないので、
かからないためには個人で防ぐしかありません。
風邪やインフルエンザの予防と同様、
うがいや手洗いを習慣づけ、
家族みんなで元気に過ごしたいものですね。
------------------------------------------------
保育士新卒 新卒情報 保育士転職