子供・保護者に認識不足も いじめに関する学校訪問調査結果 長野


msn産経ニュース
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 大津市で中学2年の男子生徒が自殺した問題を受けて、
県と県教育委員会が県内全ての公立学校を対象に実施していた、
いじめに関する学校訪問調査の結果が、
18日の県教委定例会に報告された。
調査で把握した対応中のいじめ事案は
小学校が9件、中学校が12件、高校が12件。
いじめを行う児童や生徒、さらにその保護者が遊びやふざけ、
自分だけではないと考えている事例をはじめ、
保護者の理解や協力が得られず解決の糸口が
見えないケースなどもあり、改めていじめをめぐる
深刻な実態が浮かび上がった。

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 仲良しの友人から無視や仲間外しをされ、
担任教諭の指導で友人関係は落ち着いてきたが、
家庭間の関係が修復しない
▽一部児童による暴言や暴力があり担任の制止が利かない
▽インターネット上へ個人を中傷する書き込みがあったが、
加害者を特定できない
▽複数の生徒から暴力や金銭教養を受けたことが発覚して
一応の解決はしたが、被害生徒の不登校状態が続いている
▽いじめを受けていることを生徒が認めず、
いじめた側の指導ができない-。

 現場で対応に苦慮する事例も多く、
いじめた側にいじめとの認識がなかったり、
保護者の協力が得られないなど
家庭環境に問題がうかがえるケースもみられる事例もあった。
さらにいじめる側やいじめを受ける側に
発達障害がある場合については
学校側の対応も困難さは増し、
医療などの専門機関の支援が必要な事例もみられたという。

 調査は小中高の各学校と課程、
特別支援学校の689校で実施。
調査ではいじめ根絶への先進的な実施事例なども
聞き取り調査を実施しており、
山口利幸教育長は「調査はいじめの問題についての
意識喚起や共通認識、
学校と行政との認識の共有などの面で
一つの重要な取り組み。
今後は具体的な防止策や対応策などに
生かしていかなければいけない」と話している。
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