飯田の児童と署員が子猫を救出


中日新聞
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 飯田市で九月中旬、道路の側溝で
流されそうになっている子猫を
同市浜井場小学校の児童が見つけ、
飯田署員の力を借りて無事に救出した。
子猫は学校の職員室や先生の家で十日間過ごした後、
他の児童の家に引き取られた。
小さな命を助けるため、必死で署に駆け込んだ
子どもたちの優しい心が、周囲の大人たちを動かした。

 二十日夕、下校のため学校近くを歩いていた
六年男児(11)と三年男児(8つ)が、
側溝内で鳴いている子猫を発見。
金属製のふたがあって手が届かないため、
飯田署まで走って助けを求めた。

 署員が急行すると、生後間もない
雌の子猫が側溝に引っ掛かったごみにつかまり、
今にも流されそうになっていた。
側溝のふたは意外に重くて持ち上がらず、
通りかかったパトカーの署員二人も応援。
やっとの思いで子猫を助け出し、
用意したタオルにくるんで児童に手渡した。

 三年男児は「猫は体が冷たくなって、かわいそうだった。
警察の人たちは優しくて力持ちだった」と話す。
子猫は上流で側溝に落ちたらしく、
救出が遅れれば水にのまれるところだった。

 現場を通りかかり、救出劇を知った佐々木栄子教頭は
「警察の人たちがここまでしてくれるなんて」と感激。
子猫を「マロンちゃん」と名付け、昼は学校の職員室、
夜は自宅に連れ帰り、ミルクを与えるなど世話をした。
休み時間にはマロンを見るため、
二十人以上の児童が職員室に遊びに来たという。
 三十日には、ずっと猫を飼いたかったという
五年女児(10)方へ引き取られることが決まり、
みんな「よかったね」と笑顔になった。
女児は「マロンはやんちゃで家を走り回ってる。
家族の人気者です」と話していた。
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