川崎市子どもを虐待から守る条例:市が県内初制定へ /神奈川


毎日jp
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 児童虐待の防止を目指す
「川崎市子どもを虐待から守る条例」案が
3日、川崎市議会本会議に提出、採決される。
自民、公明、民主、みんなの4会派で構成する
プロジェクトチーム(PT)が共同で議員提案し、
賛成多数で可決される見通し。
市議会局によると、同様の条例は県内で初めて。【高橋直純】

 市の児童相談所で受けた11年度の児童虐待に関する
相談・通告件数は、前年度比26%増の1320件。
対策が急務となっている。

 条例案は、児童虐待防止法など既存の法律を補完する位置づけ。
市民に市の施策や関係機関への積極的な協力、
市には区役所職員への研修、虐待の恐れのある児童が
他自治体に転出する場合の情報提供などを行うよう求めている。
また、通告を受けながら実際に虐待はなかった場合、
通告によって心理的外傷を受けた保護者や
児童を市が支援することも記している。

 多くは努力規定にとどまり、罰則も設けられない。
PTのメンバーは「条例をつくることが
市民や行政の意識啓発になり、
児童相談所への通告件数の増加や
施策の強化につながる」と話している。

 条例の骨子案は当初、市議会市民委員会に提案されたが、
議論の進め方などを巡って紛糾した。
委員会は全会一致を原則としているが議論はまとまらず、
1日午後11時ごろに委員会への提案は取り下げられ、
本会議に直接提出されることになった。

 一部の委員は「条例には賛成だが、
拙速に議論を進めようとするのはおかしい」と語った。
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