「子ども守れ」学習塾と警察が防犯連絡会…京都


YOMIURI ONLINE
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 9月に広島市で塾帰りの女児が連れ去られる事件が
発生したことなどを受け、京都府警と府内の学習塾が、
塾に通う子どもたちの安全を守ろうと、
「学習塾防犯連絡会」を19日、発足させた。

 これまで学習塾は、地域の犯罪情報を
的確に得る手段が限られていたが、
府警と各塾間で情報を共有し、子どもたちの安全確保を図る。

 広島市の事件では、小学6年の女児が塾での授業後、
母親の迎えを待っていた時に発生した。
府内でも今年、高校生以下の子どもに対する
不審な人物からの声かけ事案が360件(9月末現在)あり、
下校時間の午後3時~同4時をピークに、
塾から帰宅する午後8~同10時の発生が目立つ。

 体を触るなどの強制わいせつの被害は、
成人も含め165件(同)で、前年同期から38件増加。
府警は、塾に通う際に子どもが誘拐や性犯罪といった
凶悪事件に巻き込まれる危険性が高いと危機感を強めており、
学習塾との連絡会を設けることにした。

 連絡会に参加したのは、
高校生以下の子どもが通う大手学習塾を運営する10社。
この日、府警で行われた初会合では、
府警の担当者が府警と学習塾間の情報共有に協力を求めた。

 今後、府警は各学習塾に事件の発生状況や
不審者情報を定期的にメールで配信。
各塾に情報を活用し、教室での注意喚起や
帰宅時の安全対策に役立ててもらう。

 参加した京都市内の学習塾関係者は
「これまでは保護者から間接的に情報を得ていたが、
タイムリーに把握できるのは助かる。
できるだけの対策をしたい」と強調。
府警犯罪抑止対策室の犬井勇司室長は
「情報を共有し、塾独自の安全対策が積極的にとられるように、
支援もしていきたい」としている。
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