市民が遊具整備、子どもに外遊びを 南相馬・原町


YOMIURI ONLINE
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 南相馬市原町区高見町の「高見公園」で
21日、市民グループ「みんな共和国」(須藤栄治代表)が
18種類の新しい遊具を公園内に整備した。
除染は昨年夏に終わったが遊具がないため、
子どもたちの姿はほとんど見られなかった。
遊具の登場で生まれ変わった園内には、
青空の下で元気に遊ぶ声が響いた。

 市が管理する高見公園は、広さ約8000平方メートル。
道の駅「南相馬」の西側にあり、周囲には仮設住宅も並ぶ。
ソメイヨシノが100本以上あり、
桜の名所として市民に親しまれてきた。

 市は昨年夏に除染を行い、芝生ごと表土をはぎ取った。
現在の空間線量は毎時0・1マイクロ・シーベルト程度だが、
「子どもが遊ぶ姿は、ほとんど見なかった」(須藤代表)という。

 「みんな共和国」は、市の許可を得た上で、
園内に18種類の遊具を設置。
子供向けのアスレチックやロープウェー、滑り台、
ロッククライミングなどの遊具のほか、
ウオーキングやぶら下がりなどの
トレーニングができる大人向け遊具もある。

 同市原町区雫(しどけ)の主婦江上(えのうえ)恵里子さん(39)は、
小学1年と4年の我が子をアスレチックで遊ばせた。
「これで屋外で体をたっぷり動かすことができるようになり、
よかった」と喜ぶ。そばでは長男君(7)が木登りを楽しんでいた。

 須藤代表は「子育て世代から、
外遊びができる公園がほしいという要望を多く受けた。
子どもだけでなく、大人も安心して集える場所にしたい」と話した。
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