Q.子供服に安全規格はあるのでしょうか。


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Q.子供服に安全規格はあるのでしょうか。


A.今のところ公的な規格はなく、国が検討を始めました。

 子供服のフードやひもが原因となって
起きる事故が相次いでいます。

 具体的には、上着のフード部分が
玄関の取っ手や遊具に引っかかって
首が絞まったケースや、ファスナーで
あごのあたりの皮膚を挟んでしまったという事例です。

 東京都が2006年、1~12歳の子供を持つ親
1163人を対象に行った調査では、
77%が危険を感じた経験を持ち、
16.5%が実際にけがをしたと回答しました。

 子供服の業界団体である
全日本婦人子供服工業組合連合会は08年、
自主的な指針である「子供衣類の設計に関する
安全対策ガイドライン」を作成。
10年には改訂版を出しています。
それによれば、フードやひも、ファスナーの使い方などについて
安全を確保するために望ましい使い方を提示しています。
しかし、同会に加盟している企業についての
徹底をはかることができても、
業界団体に所属していない企業は多く、
実際にガイドラインは十分に浸透しているとは
言い難いのが現状のようです。

 一方、アメリカやイギリス、欧州連合(EU)には
厳格な子供服の公的安全規格が設けられています。
EUの規格では、7歳未満を対象にした
子供服の襟首にはひも類をつけてはなりません。

 こうした状況から、経済産業省は
子供服の安全性に関する日本工業規格(JIS)を
策定する検討を始めました。
メーカーや消費者団体らによる検討委員会を設置。
海外の規格などの調査を行い、企画案を検討し、
来年3月までに報告書を作成する予定です。
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