【インド】児童書の販売実績、前年比17%増

インド新聞
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 インドの子どもの読書量が増えている。

 インターネット通販サイトで本を購入できるようになったほか、
学校や親が読書を奨励していることなどが要因。
人気を集めているのは主に海外の作家の作品。
調査会社ニールセンによると、
児童書の1-11月の国内販売実績は数量ベースで
前年同期比17%、金額ベースで22%増えた。
業界の推計では市場規模は既に10億ルピーに達している。

 子どもたちの読書熱の高まりを受けて、
出版社や書店は児童書の売り上げが
さらに伸びることに期待を寄せている。

 英ペンギン・ブックスのインド法人、
ペンギン・ブックス・インディアは子ども立ちに人気の
「The Heroes of Olympus(ヒーローズ・オブ・オリンパス)」シリーズの
最新作「Mark of Athena(マーク・オブ・アテネ)」を近く発売する予定。
同作品はシリーズ第3巻。
前作2作品はそれぞれ3万部、3万6,000部が売れたが、
同社では最新作の販売目標を「最低でも5万部」と、
これまでの作品からの大幅な上積みを目指している。

 ニューデリーの書店チェーン、バーリソンズは
拡大する需要を取り込もうと、商業地区カーン・マーケットに
児童書の専門店「バーリソンズ・キッズ」をオープンした。

 西ベンガル州コルカタに本社を置く出版社ルパは
来年1月にインド人作家ラスキン・ボンド氏の
最新作「タイガーズ・フォー・ディナー」を発売する予定だ。

 大きな書店が無い地方ではネット通販を
活用する動きが目立っている。
ペンギンは複数の大手通販サイトと提携し、
地方100都市に向けて書籍を販売し、
市場開拓に取り組んでいる。

 コルカタで4店舗を展開するエマミ・スターマークは
地元の学校と連携。
子どもに読書の習慣を身につけさせることを目的に
児童作家を学校に招くなど独自の取り組みを進めている。
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