子どもの低体温化:約8割の小児科医が実感 対策は「生活改善」と「水分補給」


毎日jp
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 全国の小児科医に「子どもの低体温化」について聞いたところ、
「増えていると実感」と答えた医師が約8割に上ることが、
飲料メーカー「キリンMCダノンウォーターズ」
(東京都渋谷区)の調査で明らかになった。

 調査は、10月30〜31日に、現役小児科医107人を対象に
インターネットで実施。
小学生以下の幼児・児童を前提に、
一般的に平熱といわれる36度未満の状態である
低体温についての実態を調査したところ、
「増えている」(2.8%)、「やや増えている」(75.7%)と、
合計78.5%の医師が「子どもの低体温化の増加を実感している」
という結果になった。
また、「いつごろから増えていると感じるか」という質問には、
5年前(36.9%)と答えた医師がもっとも多く、
1年前(2.4%)、2年前(14.3%)、3年前(23.8%)、
10年前(20.2%)と合わせると9割以上で、
ここ10年の間に変化が起こっていることが浮き彫りとなった。

 低体温傾向の子どもに共通する特徴としては、
「やせ気味」(49.5%)と「疲れやすい」(38.3%)などが目立ち、
これらの理由として「代謝の低下」を挙げる医師が58.9%と
約6割で、その他「睡眠不足」(45.8%)、
「食生活の乱れ」(42.1%)など生活習慣の乱れが
低体温化に結びつきやすいと考える医師が多いことが分かった。

 改善策として、「適度な運動」(72.9%)、
「十分な睡眠」(65.4%)、「食生活の改善」(57.9%)
が挙げられ、さらに、「水分補給が有効だと思うか」
という質問に72.9%と7割以上の医師が「思う」と回答。
水分補給の方法としては、「少量をこまめに」が約9割で、
温めて飲むよりも「常温」を勧める医師が多数派だった。
なお、1日に子どもが必要な水分量は
「1.5リットル」(40.2%)が最多で、
「1リットル程度」(32.7%)、「2リットル程度」(21.5%)と合わせると、
9割以上の医師が「1〜2リットルの水分補給」を推奨している。

 小児科医の清益功浩医師は
「室内で過ごすことが多くなった現代の子どもたちは、
運動不足、不規則な生活、睡眠不足で、
熱を発生する筋肉量が低下しがちです」と指摘し、
そのことが低体温化を引き起こしていると分析。
軽く汗をかく程度の運動を促すとともに、
「運動による水分不足を補うために、
冷たすぎず、熱すぎない水分摂取がお勧めです。
生活の中で失われる水分量プラスアルファとして、
1日1〜2リットルの水分補給をさせるよう
心がけましょう」と呼びかけている。(毎日新聞デジタル)
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