マイコプラズマ肺炎が大流行 過去最高、8割は子ども


朝日新聞
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 子どもの感染が多いマイコプラズマ肺炎の
流行がおさまらない。今年は大流行だった
昨年1年間の患者数をすでに超え、過去最高を記録。
例年は、12月から1月ごろにかけてピークを迎えるため、
専門家は注意を呼びかけている。

 マイコプラズマ肺炎は患者のくしゃみやせきを通して感染する。
患者の8割が子どもで、保育園や学校など
子どもが多く集まる施設で広まる。
熱や頭痛などに加え熱が下がった後も
せきが約1カ月続くのが特徴。重い肺炎にかかることもある。

 昨年は統計のある1999年以降で
患者数が最多で、その状況が続いたまま
今年も高水準で流行している。
国立感染症研究所感染症情報センターによると、
全国の指定医療機関から報告された患者数は
最新の1週間(10月15~21日)に600人。
これまでに計1万7949人の感染報告があり、
昨年1年間の報告人数を1293人上回った。

 大流行の理由について、感染研の
見理(けんり)剛氏は「従来の薬が効かない
耐性菌に感染する患者が増えていることが
影響している可能性がある」と指摘する。
感染研が今年2月に5府県約30人の
入院患者が感染した菌を調べたところ、8割が耐性菌だった。
ただ、耐性菌が少ない海外でも流行が
見られるため明らかな原因かどうかは分かっていない。

 耐性菌で発症した場合でも、従来の薬を飲めば
熱は2日程度長引くが、効果はあるという。
耐性菌に効く薬もあるが副作用が強い。
予防策は風邪やインフルエンザと同じで
マスクの着用や手洗いが有効だという。(森本未紀)
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