「北小」つながり…児童らiPadで交流


YOMIURI ONLINE
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 山梨県北杜市高根町長沢の市立高根北小学校の児童らが、
多機能情報端末「iPad(アイパッド)」とテレビ電話を使い、
岩手県の太平洋沿岸の小学校と交流を始めた。

 東日本大震災からの復興を願ってきた
高根北小の児童は、直線にして約500キロ離れた友人たちとの
「顔が見える交流」を楽しみにしている。

「北小」つながり

 交流の相手は、岩手県の太平洋沿岸のほぼ中央に位置する
山田町の町立山田北小学校。
カキ養殖などの漁業が盛んだったが、
震災で甚大な被害を受けた。


 互いに校名に「北小」が入り、
全校生徒が約70人と共通点が多いため、
震災以降、高根北小は山田北小に、
北杜市特産のブルーベリーや
山梨県産の巨峰を贈るなどしてきた。

 海岸線から約500メートルの山田北小は、
運動場の途中まで津波が押し寄せた。
校舎には被害はなかったが、帰宅した後、
亡くなった児童もいた。

新システム利用

 今年からは児童同士で顔の見える関係を築こうと、
アイパッドを使った交流がスタート。
目の前の相手と会話しているように
コミュニケーションできるのが特徴で、
テレビ電話で会話しながら、
手元の絵や写真を双方のアイパッド画面上で見せ合える。

 利用されているシステム「エデュタブ」は、
山梨県立大の八代一浩准教授らのグループが
昨年、開発した。
アイパッドの画面では、相手が絵や文字を描く様子が
筆跡を含めて分かる。
元々は、県内の外国人児童の
日本語教育に活用する想定だったが、
教育現場での活用方法を探る八代氏らの提案で、
交流手段として導入されることになった。

 アイパッドを使い、地元の山の写真を見せて
山の名前を当ててもらうクイズを出したり、
自分たちが「はまっているもの」などを教え合ったりして、
双方の地元の地理や学校の特色などを紹介する予定。
クイズ参加者のそれぞれの解答を、
出題者側が一覧で見ることもできる。
現在はアイパッドの使い方やプレゼンテーション資料の
作り方を練習している。(笹本貴子)
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