NHK・Eテレ:幼児番組の字幕放送好評 「おかあさんといっしょ」視聴者の要望を受けて


毎日jp
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 NHK・Eテレの人気幼児番組「おかあさんといっしょ」と
「いないいないばあっ!」が始めた字幕放送が好評だ。
聴覚障害のある母親から
「子供と一緒に歌ったり、お話を理解したりして番組を楽しみたい」
との要望を受けたもので、幼児番組の字幕化は初めて。
個別の番組に視聴者の要望で字幕が付くのは異例という。
【土屋渓】

 放送のデジタル化に伴う国の方針もあり、
字幕放送はここ数年、各局で増加。
地デジ対応テレビのリモコンの字幕ボタンを押すと、
画面に字幕が表示される。

 NHKは大相撲など生放送も含め多くの番組で実施しているが、
未就学児向けの教育番組は
「文字で画面をふさぐより、映像を優先したほうが楽しんでもらえる」と考え、
字幕化は検討していなかった。
BSフジの子供番組「beポンキッキーズ」も
「視聴者からの要望がない」として字幕は付けておらず、
高齢者などが多く見るドラマや紀行番組を優先している。

 ところが今春ごろからNHKに、
耳の不自由な女性から「幼児番組に字幕が出ないのは不便。
ママが一緒に楽しめないのは残念」
「子供がどんな歌や話に喜んでいるのか知りたい」
といった声が月に数件届くようになった。

 同局の番組には毎月5万件以上の意見や要望が寄せられるが、
「好奇心旺盛な子供の問いかけに答えられない
母親の切実感があった。
親子で見てくれているんだと改めて気づかされた」と編成担当者。
10月から、半世紀以上続く看板番組「おかあさんといっしょ」と、
数あるNHKの子供向けキャラクターの中でも
ダントツ人気の犬の「ワンワン」が登場する
「いないいないばあっ!」で字幕放送に踏み切った。

 放送開始後は、「1歳8カ月の娘と
お話ししながら毎日楽しく見ています」
「子供向けの教育番組の字幕化をずっと願っていた」
などの反響があるという。

 番組は必ずしも台本通りには進まないため、
字幕は収録と編集が済んだ後に
スタッフが映像と音を確認しながら手作業で入力している。
NHKは「最近は収録から放送まで
間がない番組が増えてきて作業が大変だが、
今後も幼児番組の字幕を徐々に増やしていきたい」としている。
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