モロッコで幼児教育実践 池田


Doshin
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 【池田】北アフリカのモロッコで2年半、
国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として
幼児教育に携わった池田出身の中村由紀子さん(31)が帰国し
10月29日、勝井勝丸町長を訪れ報告した。

 中村さんは池田高、国士舘短大卒業後、
管内などで保育士を務めた。
2010年1月から今年7月まで同国内陸のエルフード市の幼稚園で
「遊びを通した学び」の教材作りから実践まで行い、
その大切さを伝えてきた。

 中村さんは、朝から晩まで座って黒板に向かい
フランス語やアラビア語を学んでいる幼児たちに、
ゲームや折り紙、体操などを通して情緒教育を体験させた。
野ねずみの「ぐりとぐら」など日本の絵本も
現地の先生の協力を得て読み聞かせた。

 勝井町長は「貴重な体験をされましたね」とねぎらった。
中村さんは「(進学のため)幼児には厳しい教育で、
ストレスがたまっていた」といい、
遊びを通して「人の話をちゃんと聞くようになり、
心のコントロールが少しずつできてきた」と
笑顔で手応えを語った。(佐竹政治)
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