幼保小連携へ幼児教育センター開所 県、調査研究や研修拠点に


福井新聞
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 生まれてから高校卒業までを見通した
「福井型18年教育」を進める福井県は
20日、幼保と小学校の連携や家庭の教育力向上に向けた
調査研究、研修を行う「県幼児教育支援センター」を
福井市の県生活学習館に開設した。
公私立、幼保の垣根を越えて保育士や教員、
保護者をバックアップする。

 県教委は、来年度から5年間を推進期間とした
県幼児教育支援プログラムを10月に策定。
▽幼保が行う研修の合同開催や相互乗り入れ
▽保育士、幼稚園教員のリーダー育成
▽知育玩具の普及―など19の施策を進める。

 5歳児と小学1年の教育内容を関連付ける
「県スタート・アプローチカリキュラム」を
本年度からモデル校で試行し、スムーズな就学に結びつける。
2015年度に全小学校区で実施する計画。

 センターはこれら施策を推進する拠点としての位置付けで、
県教委職員4人と幼児教育相談員、
家庭教育アドバイザーとして
保育士や幼稚園教員OBら4人を配置した。

 2階事務所で幼保からの相談に応じるほか、
入手しにくい知育玩具などを展示、
教員や保育士、保護者らに紹介する
ガイダンス施設として活用する。
3階には45人収容の研修ルームを設け、
県教委主催の講座を開く。
幼児教育に関する民間や保護者らの研修、
勉強会にも無料で貸し出す。

 開所式には県、公私立の幼保関係者、
市町の担当者ら約40人が参加した。
西川知事が「子どもの健やかな育ちのため
幼児教育の向上に尽力いただきたい」とあいさつ。
六条幼稚園児12人が将来の夢を描いた絵を披露し、
くす玉を割って開所を祝った。
保育士と幼稚園教員が
小学1年の教科書を学ぶ研修会もあった。

 県教委は同日、第2回幼児教育力向上会議を同館で開き、
幼保の人員体制の現状や課題について意見交換した。
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