【加東市】児童虐待防止へメッセージ募集


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冊子作成へ300字以内

兵庫県加東市は児童虐待を未然に防ごうと、
育児中の父母らを対象に、
「子育てほっとメッセージ」を初めて募り、
冊子にまとめて啓発活動に役立てることを決めた。
市民から市に寄せられた児童虐待の
通報・相談件数が2011年度は246件に達し、
3年前の3・19倍に急増したことが背景にある。

 市子育て支援課のまとめでは、
児童虐待の通報・相談件数は2008年度が77件だった。
しかし、その後は増え続け、11年度は246件。
今年度は4~6月で127件となり、さらに増加傾向にある。
同課は、市広報誌などで、
「『虐待の疑いがあれば通報してほしい』
と呼び掛けていることも急増の理由」と分析している。

 通報は、子どもに暴力をふるったという父母からのほか、
近所の住民から「虐待されているのでは」
と情報が寄せられることもある。
父親が「妻が子どもを虐待しているのではないか」と、
課の相談窓口を訪れるケースもあるという。

 市が募集するメッセージは300字以内で、
一言メッセージでも受け付ける。
応募者は内容にふさわしいタイトルを添える。
冊子には誤字、脱字を除いて原文のまま掲載されるという。

 市は、メッセージを通じて子育て中の
父母らが悩みを共有し、
解決へのきっかけになればと期待している。
内容について、父母からは「子どもを授かり、
育児の中で感じた喜びや苦労したこと」を募る。
子育てを見守る地域住民には
「育児中のお父さん、お母さん、
そして子どもへの応援メッセージ」を求める。
集まったメッセージは来年3月頃に冊子にして、
約1000部を作成して希望者に無料で配布する。

 市は今月1日から、市社庁舎(加東市社)や
滝野庁舎(同市下滝野)、東条庁舎(同市天神)などで
応募を受け付けている。
締め切りは12月26日。山本京子・子育て支援課長は
「(メッセージを読んで)子どもが産まれた時の
喜びや周りへの感謝の気持ちを呼び戻してほしい」としている。
問い合わせは同課(0795・43・0408)。(今村正彦)
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