らくがき 自由にアート/大蔵小児童が描く


朝日新聞
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 朝来市和田山町の大蔵小学校の
3、4年生計69人が29日、
近くの同町宮内で創作活動を続ける
造形作家の長岡國人・京都精華大名誉教授(72)らの
指導を受け、らくがきアートに挑戦した。
 和田山の歴史や自然にひかれて
2001年に宮内に自宅兼アトリエを建てて移住した長岡さんは、
世界的に評価が高い造形作家。
8月にはアトリエに版画工房
WERK―STATT(ヴェルク・シュタット)をオープンさせ、
地元の人や子どもが交流するオープンな
空間として地域との連携を強め、
環境と一体になった創作に取り組んでいる。
 工房の外壁の一部はコンパネを張り
自由に落書きできるスペースにしており、
近くに住む同小の児童らも常連。
子どもたちが落書きを楽しむ様子を見て長岡さんは
「上手な絵を描こうとする子どもたちのイメージを、
ベルリンの壁のようにぶち壊したい」と、
らくがきアートの制作を学校に持ちかけた。
 縦90センチ、横180センチのコンパネに
耐水性のアクリル絵の具や油性フェルトペンで
好きな絵や文字を描いていく。
26日には5、6年生がすでにアートを完成させた。
3、4年生も学年ごとに1枚のコンパネに
似顔絵や鳥、景色などを思い思いの場所に描いた。
3年生は中央に「命」の文字を描いた。
長岡さんは「命の周囲を友情や夢を表す絵が囲む、
子どもたちらしい作品になった」と評価。
3年の女児(9)は山の絵を描き
「自由に思い切り絵を描けて楽しかった」と喜んでいた。
 11月6日には1、2年生も挑戦。
児童たちのパネルや工房外壁のパネルなど
30~40枚の作品がそろえば、
壁一面をらくがきアートで埋め尽くす計画だという。
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