子どもの気持ち明るく 「伊達直人」現る


Nagano Nippo
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 タイガーマスク運動再び―。
岡谷市川岸上の児童養護施設つつじが丘学園に
29日朝、プロレス漫画タイガーマスクの
主人公「伊達直人」を名乗る人物から現金5万円が届いた。
架空の名前や匿名による寄付行為は3年目で、
学園は12月22日に開くクリスマス会の
プレゼント購入費や食事代金に充てる方針。
「伊達直人」の善意が子どもや職員の気持ちを明るくしている。

 同学園によると29日午前6時30分ごろ、
学園の保育士宮坂侑里さん(22)と、
高校3年の男子生徒(18)が郵便受け下の
玄関に落ちている封筒を見つけ、
宿直の児童指導員阪本悠さん(25)に渡した。
中には現金5万円とA4判の紙に印字された
手紙が入っていたという。

 手紙には「クリスマス会をするときに役立てて」
「少額ですが今の私にできる精一杯の気持ち」
「力を合わせて明るい未来に向かって行って」といったメッセージと、
「『ちびっこハウス』伊達直人」の名前があった。
男子生徒は封筒を見て
「(タイガーマスクが)来たのかな」とほほ笑んだという。

 学園勤務2年目の宮坂さんは
「学園は職員だけでなく大勢の方々に支えられている、
ありがたいなって感じました。
子どもにとって本当の親の存在は大きいですが、
少しでも親代わりになりたい。もっと頑張らなきゃと思いました」
と語り、初めて経験した匿名の善意に瞳を輝かせた。

 伊達直人を名乗る寄付行為は2010年12月から始まり、
「タイガーマスク運動」として全国に広がった。
学園への現金寄付は10年12月以降10件目で、
年末を中心に鉛筆や図書カードなどの物品も寄せられている。
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