幼児教育大手の七田教育研究所が高齢者向けの教材開発 特養など向けに


msn産経ニュース
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 「七田(しちだ)式」で知られる幼児教育教材大手の
しちだ・教育研究所(島根県江津市)が、
高齢者を対象にした教材を開発し、
老人ホームなど向けのビジネスに乗り出す。
施設への試験導入では、計算速度の向上などの効果があったといい、
七田真裕美副社長は「高齢者でも能力開発は可能。
記憶力の強化などに取り組むことで、
高齢者の生活の質の向上につながる」という。

 七田式教育は、絵や文字を書いたカードを
次々とみせて暗記力を養う「フラッシュカード」や、
点が書かれたカードを見せて数を認識する「ドッツ」などで知られる。
知識の詰め込みではなく、直感で物事を理解する
能力開発や集中力を養う「右脳教育」などに取り組んでいる。

 新たに開発した教材はフラッシュカードや塗り絵、
計算などの幼児向け教材をベースに、
昔の記憶を回想するタイプなど高齢者向けにアレンジした。
週1回、講師が指導する1時間のプログラムと、
毎日の自習用の教材で構成する。
当面は高齢者施設の運営事業者らを対象に、
指導者の研修と教材をセットで販売するという。

 6月から4カ月間、神戸市内の
高齢者福祉施設で試験的に導入したところ、
幼児の場合と同様、高齢者でも計算のスピードの向上などの
成果が得られたため、施設を運営する
日本ロングライフ(大阪市北区)は、本格導入を決定した。
神戸市内の高齢者福祉施設での試験導入を担当した講師は
「計算などのスピードが上がっただけでなく、
楽しんで取り組むようになり、
最初のころより笑顔が増えた」という。

 七田副社長は「プリント教材ではなく、
講師と一緒に五感を使って取り組むことで
無理なく続けられる」という。
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